2023年10月23日
イルドクルールでは色彩採集をしています
もう数年続けていますが、イルドクルールでは、色彩採集をここ九州の自然を中心に続けています。
そもそも、カラーコンサルタントは現地調査の意味もあり、色彩調査は日常の業務の一環でもあります。
往時は、マンセルを用いる人(マンセルを常時携行できたかは不明)、PCCSのような簡易なカラーカードを用いる人、用途的には少し間違っていますがDICやTOYOの色見本を用いる人、中には日塗工の色見本を用いていた人も。
イルドクルールでは、色がニュートラルに記録できるメーカーのチューニングしたカメラで、念のためカラーターゲットを併用しながら撮影し、色彩を抽出しています。
昔でいう、「色見本では、近いところでは…」ではなく、ダイレクトにサンプリングしています。
近似色をPANTON(R)で探すこともありますが、ダイレクトな色に勝るものはありません。
また、色彩の専門分野としては、使用するワークステーションのモニターの制御は必須で、定期的なキャリブレーションは怠りません。
実は3ヶ月もサボると、モニターの色は少しズレが生じてしまい、仕事に支障が出るのです。
他に、プレゼンも機会が多いので、使用するプロジェクターもキャリブレーションをとったものを携行しています。今では会場にプロジェクターが常備されているケースばかりですが、個体差もあり、持ち込んだマシンのデータの色がそのまま出ることはありませんし、環境でも投影する画像の色は変わってしまいます。
自前のプロジェクターを持ち込むのは、会場で画像を投影して「こんな色じゃなかった」となっては、大恥だからです。
多くのプレゼンの現場での、「色がおかしい」は、
プロジェクターは問題ないのにPCの色がそもそもおかしかったりズレている。
プロジェクターの色が劣化して、加えてPCの色もおかしかったりズレている。
というケースがほとんど。
トラブルを防ぐためには、
まず、PC側の色を適正な状態にし、モニター上で適正な色を表示してデータ作成し、
使用するプロジェクターを通して投影した色をもとに、あるべき色にモニターの色とカラーマッチングを行うことです。
Posted by kazuworks at 12:53│Comments(0)
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