「ご提案」明るい色を身につけましょう

kazuworks

2011年03月14日 22:21



実は震災直後から、我々カラーの専門家の間で「今できること」を考えていました。
しかし、なにぶん無力である上に、しかも被災地とは遠い所を居所としています。
そんな中で、あえて不要な電力や労力、費用を必要とせず、色で気持ちを前に向ける事を考えました。

我々の国の慣習に限らず、今回のような大惨事に際しては(犠牲者も多数出ています)喪に服する意味で、黒や華美でない色の着衣を選ぶのが常識です。

しかし、この黒や暗く沈んだ色は、実際に不安の中、悲しみの中にある方々にとっては逆に負担になったりするケースが報告されています。特に黒は、今、ライフラインも復旧しない暗い夜を過ごす方々には、また言い表せない恐怖を体験された方々には「欲しくない色」であるかもしれません。

以上の理由から、また色彩心理の見地からも、ぜひ我々がまず明るい色を身につけ、沈みがちな気持ちをあえて変えて行く努力が必要であると考えます。

もし、ご賛同いただける方は、このブログの画像は当方で72dpiで作成しています。ご自身のブログにご自由にカット&ペースとして、多くの方々に伝えてください。(文責を明らかにするためにロゴを添付しています、ご了承下さい。)

色々な援助の方法がありますが、私たち色の専門家は、カラー/色の提案で援助する事しか思いつきません。
しかし、この方法は、過大な電力も労力も、そして費用もかけず遠くから近くの方々へ伝える手段の一つであると考えます。どうぞご理解ご協力ください。

もちろん、色を捉える感覚は画一的ではありません。
しかし、特に太陽光に近い黄色は、人々の大きな意識転換にも有効と言うデータも上がって来ています。

思ってみてください、夜の闇の中で見つけた人家の灯火は何より心をなぐさめ、勇気をくれます。ぜひ、明るい色が、日本に住む我々の心を少しでも明るく前に向けてくれる事に貢献できれば幸いです。

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