人の目の順応を考える

kazuworks

2008年11月05日 23:04

色彩検定を学ばれた事がある方なら、「順応」と言う事象の問題点はすぐにおわかりであろう。
人の目が環境に対して高い順応を示すと言う事だが、カラー診断においては往々にして誤診の原因にもなる。

具体的には、映画館に入った瞬間に真っ暗で何も見えないが、しばらく経つと場内の様子が見えるようになる。
暗い環境に順応したわけだ。

同様に、地下街で何軒かウインドーショッピング。
そして、意中のショップで気に入った色の服を一目惚れで購入。
〜自宅に帰って包装を開けて来てみると思った色と全く異なってがっかりする。
ここでは、地下街の人工光に目が順応したわけだ。

人は太陽光の下で暮らしている。
だから、色の標準は太陽光。
時として、人工の照明や、夜間の照明の下でパーソナルカラーを診断したがために、診断を誤るケースがある。
当方は原則夜間のカラー診断はしないことにしている。

順応の能力が高いが故にカラー診断には困りものだ。


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