2009年05月13日
福岡のカラーリストさんへ/色見本
カラーの仕事をして行く上で、「色の物差し」は必携です。
もちろん、カラー診断だけをなさっていくのだけならカラードレープで完結するのでしょうが、多種多様なお客様からのリクエストに応えていくためには、一般的に通用する「色の物差し」でやり取りするのが賢明です。
しかし、色の物差しと言っても、お客様にマンセルの数値を使って「ネクタイはこの色目で…」「ヘアカラーはこれに近く…」と言う訳にはいきません。
また、コットンのカラースオッチの類も色の成分(印刷で言うCMYKや画面表示で言うRGB)が不確定で、実際の提案には向きません。
では、何をとりあえず備えておけば良いか…となると、やはりスタンダードなDICとPANTONEの色見本があれば事足りると考えています。
当方は、この二つの色見本でほとんどのリクエストには対応ができています。
もちろん、特殊な色(建築の塗装や、製品企画のプラスティックや金属塗装、他にケミカル系/3Mのスコッチカラーシート等々)にあっては需要が高まってから準備しても良い色見本でしょう。
SOHO向けには
PANTONE(R)エッセンシャルが手軽に多様な色見本をゲットでき、お得。
http://www.pantone-color.jp/graphics/sets/gps205
DICなら
DICカラーガイド/最新版19版(画像はおまけについてくるカラーマップ)
この二つで決まりでしょう。
★TOYOも良い色見本を出していますが、残念ながら印刷現場はDICがスタンダード。
TOYOで色指定しても、おそらく現場ではソフトレベルでDICの色に置き換えオペレーションするはずで、結局二度手間。
TOYOのインクのみで稼働している印刷会社なら必要ですが現実、そうそうTOYOだけで稼働する印刷会社はありません。
※最新のTOYOのカレイドもまだ普遍的なカラーシステムではないので、提案や導入にはしっかり打ち合わせとリサーチが必要です。
色がキレイだからと、安易に色指定には使えません。
PANTONEのへクサクロームも同様です。
まず、印刷のシステムや現場をしっかり研究されてから検討されることをおすすめします。
Posted by kazuworks at 15:07│Comments(0)
│カラー
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